OMENと言えばあの有名なホラー映画しか思い浮かばなかったのですが、なぜhpはパソコンにOMENなんて名を付けたんだろう?
そこでOMENの意味を調べたところ、思いのほかポジティブな意味でした。ホラー映画の影響で勝手にコワイ意味なんだろうなと思い込んでおりました。一つ勉強になりました。
omen
前兆、兆し、縁起
さて、本題ですがOMEN Obelisc Desktop 875を使っているうちに気になったのがファンの騒音とCPUの発熱です。3Dゲームをプレイしているとどんどん温度が上昇してファンの音も大きくなってしまいます。
それでCPUクーラーを交換することにしました。風の通り道を考えるとトップフロー型ではなくサイドフロー型の方が向いていそうです。
OMEN Obelisc Desktop 875は幅が約16.5cmです。PCケースとマザーボードの厚みを考えるとCPUクーラーの高さは14cmが限界です。高さ14cm以下のサイドフロー型CPUクーラーはそう多くありません。
価格コムで空冷クーラーの売れ筋商品を見るとNoctureのU12Aやサイズの虎徹MarkⅡが定番のようですが、どちらも14cmオーバーでケースに収まりません。
候補として同じく売れ筋商品のサイズの白虎弐、憧れのブランドNoctuaのNH-U9S、NH-D9Lがあがりました。私は入手のしやすさと価格の安さから迷いなく白虎弐を選びました。
あなたがこれからOMENを買う、もしくはすでに持っていて冷却性能を上げ静音化したいと考えているならぜひ当記事を参考にしていただければ幸いです。
結果、大成功
結果から申しますと、取り付けも無事にできて冷却強化も静音化も成功しました!見た目もカッコよくなりました。OMENに白虎弐は装着可能、安価で高い冷却効果を得られるおすすめカスタマイズです!!
具体的に高負荷時のCPU温度が92℃→78℃まで下がりました。なんと14℃下がりました!通常時のCPU温度は48℃→40℃に!ファンの音はとても静かになりました。
テスト方法はCINEBENCH R20を使いPCに負荷をかけ、OMEN Command CenterとHWMonitorでCPU温度をモニターしました。この日の室温はどちらも30℃でした。
CINEBENCHスコアも上がっており、良いことずくめです。全部で5千円ほどのカスタマイズにしては大きな効果が得られたと思います。
手順
CPUクーラー交換手順です。
- CPUクーラー取り外し
- グリス交換
- 白虎弐取り付け
用意したものです。
– グリスとふき取りウェットシート
– ねじ(LGA1156用ヒートシンクバックプレートに付属)
– ねじ用のスペーサー
– プラスドライバー
– ニッパー
CPUクーラー取り外し
それではCPUクーラーを外します。
先にマザーボードに接続されている4pinファンコネクタを外しておきます。
CPUクーラーの四隅はプラスねじで固定されていますのでドライバーを使って取り外します。ドライバーを強く押し当てるとマザーボードが歪んだり割れたりするので力加減にご注意ください。
外れました。このねじを白虎弐に使い回そうとしましたが、楽に外せそうになかったので諦めました…
グリス交換
CPUに付着するグリスをウェットシートで拭き取ります。
こちらがRyzen7のご尊顔です。
CPUの上に新しいグリスを塗っていきます。使うグリスは「熊グリス」でおなじみのthermal grizzlyのKryonaut 1gです。冷却性能に定評あるグリスです。
CPUの文字が見えなくなるくらいに付属のヘラを使ってグリスを薄く伸ばします。熊グリスは電気を通さないので多少はみ出しても問題ないようです。
白虎弐取り付け
取り付ける前に白虎弐にちょっとした加工をします。
白虎弐Intel用は押しピン式です。OMENのマザーボードには押しピンの穴が無いのでこのままでは取り付けられません。押しピンをニッパーで取り除き、ねじ止めすることにしました。
押しピンはプラスチック製です。ニッパーで切り落としました。
CPUの上に白虎弐を乗せた図です。メモリにも干渉せず良いサイズ感です。
あとはねじで止めるだけなのですが、私はアイネックスLGA1156用ヒートシンクバックプレートに付属するねじを使いました。
ねじだけだと隙間がありグラつくのでスペーサーをかませました。使ったのはアイネックスの防振シリコンゴムワッシャーMA-029ですが、これでもちょっと心もとない感じです。まあ付いたんで良しとします。
ねじ止めが終わったら4pinファンコネクタをマザーボードに接続します。
そしてPCケースにガラスパネルを元に戻します。白虎弐が収まってガラスパネルがちゃんと閉じられてほっとしました。
あとは起動して動作確認、無事に動作しました。
まとめ
- 白虎弐は高負荷時のCPU温度を14℃も下げ、静音化とパフォーマンスに貢献
- OMENには白虎弐Intel用を選ぶが吉
- 白虎弐は押しピン式のためねじ止めにするなど加工が必要
これで安心してPCゲームをプレイできます。
ちなみに私は最初に間違えてAMD用白虎弐を買ってしまいました。CPUはAMDだしAMD用だろうとノーチェックでした。。
幸いにも高額商品ではありませんしファンクリップと90㎜ファンなら流用できるので、さらなる冷却を期待してヒートシンクをファンでサンドイッチした白虎弐デュアルファン仕様も試そうと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
コメント
マザボの取り外しなどはハードルが高すぎるため、CPUクーラーの交換は諦めてたのですがこちらの記事を参考にさせてもらったところ無事交換できました。
今まで3Dゲームをやると90度を余裕で超えていたところが80度付近で安定するようになったので助かりました。
コメントありがとうございます。
OMEN875、ミドルスペックでも十分3Dゲーム遊べますよね!
お力になれて光栄です。
私もこちらの記事で交換出来ました!
純正CPUファンを固定していたネジはトルクス(t15)だったので、工具が必要になりました。購入時期で違うのかもですね。
通常温度が7度、高負荷時で14度下がりました。
記事を作成して下さり感謝です!
コメントありがとうございます。
しっ失礼しました。よくみたらなんとトルクスでした。。
強引にもプラスドライバーでグリグリやっていたとはGOMEN…
気づかせてもらえて感謝します。
こちらの記事を参考に、トルクスドライバーや
バックプレート(のネジ使用予定)、
白虎弍、グリス等全て買い揃えてクーラー交換しようと考えてます
こちらの方のやり方も参考にしてたのですが
冷却効果が白虎の方が良さそうだったため、、
https://www.dubstep.blog/omen-by-hp-obelisk-desktop-%E3%81%AEcpu%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%92%E4%BA%A4%E6%8F%9B%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F/421/
2点ほど確認させてください
・ネジ式に変更した白虎弍を取り付ける際、
ヒートシンクにドライバーは干渉しませんでしょうか?あるいは干渉してネジにアクセスできない場合はレンチなどの工具で取り付けられたのでしょうか?
・同じメーカーであるサイズ製の
「超天」なる、トップフロー型のクーラーも存在してるようなのですが、こちらでも取り付け可能だったりしますでしょうか?
こんな放置ブログにコメントしていただきありがとうございます!
そしてすみません実はOMENを手放してしまっているので微かな記憶を頼りに回答させていただきます。
(1)白虎弐からファンを外しヒートシンクだけの状態にしてから取り付けました。
ファンが付いたままだと工具が干渉しアクセスできませんが、ファンなし状態にすれば干渉せず工具が入ります。
白虎弐取り付け後の真上からの写真もアップしておけばよかったですね、、
(2)超天を知らなかったので軽く調べてみました。
寸法見る限りでは高さ120と白虎弐よりも10低いので高さは問題なし。あとは横幅があるのでメモリに干渉しないか心配です。
冷却性能としてはヒートパイプ本数が増えたり120mmファンになったりと効果が気になるところですね。
後はおせっかいですがケースのサイドパネルの吸気口が小さいことから、やはりサイドフロー型の白虎弐の方が冷却性能が良いんじゃないかなーと思ってます。
またわからなければ可能な限りお答えします!
こちらこそ、わざわざご返答いただきありがとうございます!
先日白虎弐取付成功しました!ねじ止め部分がCPU位置とツライチになるのが想定外だったので、ここに記事を参考に、シリコンワッシャをMBクーラーネジに3つづつハメたらちょうどの高さになりました!バックプレート付属のバネねじは最終的に何かを挟む役割はありませんでしたが、
すべてここの記事で必要材料を準備できたのが大変ありがたかったです!!
そして、ケースの構造上もう少しエアフローを改善できないかと思い、
天上部(パネルはくりぬけるようになってました)、
底部(メッシュがある箇所に)12mmファンを吸気、排気用に増設しました
一点、こちら覚えてたらで結構なのですが、
底面に配置したファンに関しまして、ケースサイズ的にはちょうど収まるサイズなんですが、
各ケーブルを束ねるクリップ(?)が底面奥に隠れており、
現状そのパーツを押しのけて(根元が動かないためグイっとしならせて)
結構強引に設置してしまってるのですが、
・クリップパーツをどうにかして脱着できるか
・12mmファンをやめて8mmファン2つにする
等の対策した方が無難でしょうかね・・?(ファン自体はすべて動作はしておりました)
手放してしまったPCについて質問ばかりでもうしわけないです^^;
12mm:8mm→120mm:80mmの描き間違えです、スイマセン
白虎弐換装おめでとうございます~
実は私も試行錯誤した中で底面に120MMファンを1つ設置してみましたが、温度に変化はありませんでした。。
変化無いならただのホコリ吸い取りファンでしかないため外しました。
リスクはありますが
・サイドパネルは常に外しておく
・グラボの(一旦カバーを外して)グリスやサーマルパッドを交換する
を試してみて冷却効果が得られました。
ご返答ありがとうございます!
> ホコリ吸い取りファンでしかないため
なるほど、確かに、、w
>サイドパネルは常に外しておく
なるほど換気面でもっともな対処ですね
盲点でした
>サーマルパッドを交換する
そんな商品があったんですね
ただグラボの分解はまだ自信がないので
もう少し様子見してみます、、
あとは
アフターバーナーやスピードファン等の
ソフト面でも調整が出来るみたいなので
その辺りもいじってみようかと思います
連投失礼しました
お陰様で大変勉強になりました、、!
今更ながら質問失礼します。私も白虎への換装をしようかと考えていたのですが、なんと白虎弐が販売終了してしまったとのことでした。
メーカーに質問したところ、刀5が大きさも近く、同じ取付方のCPUクーラーだそうです。超天も検討してみようと思いますが、やはりサイドフローのほうが良いと思うので、知識を貸していただけないでしょうか。
今、白虎弐の売っている店舗を探しているので見つけられたらこの記事を参考にさせていただきます。長文失礼しました。
コメントありがとうございます!
なんと生産終了は残念ですね…代替の刀5も入手性がよくないですね。
超天は試してませんがきっとサイドフローの方が冷えますよ〜
ケースに収めるには高さ140mm以下なので、今ならアイネックスのSE-914-XTは126mmと白虎弐より低くて良さそうです。
返信ありがとうございます!先日神奈川のPCショップで白虎弐を発見したので取り置きしてもらいました。その他のパーツはアマゾンで買おうと思います。
組み立て時に不明なことがあったらまた質問させていただきます。